日帰り温泉入湯記ホーム関東群馬県の日帰り温泉>共同浴場・王湯

【川原湯温泉】共同浴場・王湯(群馬県長野原町)

共同浴場

川原湯温泉・共同浴場・王湯の日帰り温泉入湯記

川原湯温泉外観

川原湯温泉は、群馬県の長野原町にある小さな温泉街。草津から車で30分ほどのところにある。
国道145号から「こんなところに人家があるの?」と思うような渓谷と崖に挟まれた急峻で細い道を進んでいくと、崖にへばりつくように古い温泉宿が何件か建っているのが見える。その温泉街のちょうど中ほどに川原湯温泉・共同浴場がある。

川原湯温泉は八ツ場ダムの建設と共に消えてなくなる温泉

  この川原湯温泉は近い将来八ツ場ダムというダムに沈むことになっており、共同浴場もそれまでの限定営業のようだ。「近い将来」に温泉街が八ツ場ダムが沈むとなれば、温泉旅館も新たな増築や立替などできず、かといって代替地も決まっていないようなので、温泉自体も厳しい経営を迫られているに違いないと感じた。

実際温泉街を車で通りぬけても、寂れた雰囲気を感じる。八ツ場ダムのおかげで建物の修復もままならないようだ。

共同浴場は内湯と露天の2箇所

肝心の共同浴場のほうだが、風呂は内湯と露天の2箇所。それぞれは離れており、いったん服を着て移動しなければならない。

まず内湯に入る。脱衣所で服を脱ぎ、ドアを開けると階段があり、その階段を下りると下に浴場がある。急傾斜地ならではの構造だ。
浴槽は定員5人ほどで、さほど広くない。お湯は無色透明で、若干だが石油と硫黄が混ざったようなのような変わったにおいがする。

次に露天風呂へ行ってみる。いったん服を着て、階下へ移動。こちらも、定員5人ほどの小さな浴槽だ。
露天風呂には屋根がかかっているので、雨が降っていても快適だ。目の前には、吾妻渓谷の深い谷があり、細いながらも大きなケヤキなどの木が付近を覆い、森の中にいるという雰囲気にさせてくれる。

共同浴場ということで混雑を覚悟していたが、それほど混んではおらず、快適にお湯を楽しむことができた。
唯一の問題は駐車場。共同浴場の前と少し離れたところにそれぞれ数台の駐車場があるのだが、いずれも駐車台数が限られている。
狭い温泉地なのでやむをえないことなのだが、車で行く際は注意すべきだと思う。

結局八ッ場ダムとともに沈むのか

民主党政権でいったんは着工の中止(中断?)が決まった八ッ場ダム。
自民党政権になり再び着工への舵が来られることになった。

川原湯温泉のこの共同浴場・王湯もなくなってしまうのだろうか?

もしそうだとしたら、残念でならない。 

[2006年07月17日入湯]

共同浴場・王湯の地図

●住所:群馬県長野原町

スポンサードリンク

口コミを見る

共同浴場・王湯のクチコミをさらに見たい方、詳細情報を見たい方はこちら。

群馬県の日帰り温泉一覧

サイトを作ってる人について

湯めぐりと旅行とDIY好きの家族です。
住んでるとこは中部地方。
最近は多忙で、湯めぐりする機会になかなか恵まれず、悶々としている今日この頃です。
以前は毎週のように温泉に通ってたけど、最近は年に数度の遠征旅行で温泉を巡っています。

このページに記載されている共同浴場・王湯の体験記は、主観に基づくものです。
また、データは基本的に入湯日(2006年07月頃)のものとなっています。入湯料などは変動する可能性があります。